これを書いている筆者は
1.日本の高校卒業後、アメリカへ約10年
2.大学卒業して、そのままカリフォルニアで就職
3.外資系勤務で約10年
4.現在は日本で大手外資系IT企業に勤務しているサラリーマン
本記事の内容は
- 外資の繁忙期
- 外資の繁忙期で大変なこととは?
- 繁忙期に対しての備え方
外資の繁忙期について解説していきます。
年末年始やお盆の時期など日本特有の繁忙期などがありますが、実は外資系にも繁忙期と呼ばれる時期があります。
プロジェクトベースで動く外資にはプロジェクトごとの繁忙期がありますが、一般的な繁忙期というものもあります。
そしてその繁忙期には外資特有の事情があったりします。
こんな方におすすめ
- 今後転職や就職で、外資を考えている方
- 外資の働き方に興味がある人
外資の繁忙期
外資の繁忙期は大きく分けて2種類あります。
ポイント
- プロジェクトベースで年中、通しで忙しい
- 年末に入る10月から12月の3ヶ月
1.プロジェクトベース
外資は基本的にプロジェクトベースで仕事が行われるので忙しい時がいつくるのかわからないことが多いです。
進捗によって忙しい時と忙しくないときなどがあるのでプロジェクトベースについてはそれぞれの事情によってかなり左右されます。
2.年末までの10月から12月の3ヶ月
一番忙しい時期と言われることが多いです。
なぜかというと、ECサービス系だと年末にかけてセールを行う外資系が多いこと。
また休暇やCode Freezeに入ることが多く、リソースが減ることで通常の業務にも手が回らなくなることもあります。
外資の繁忙期で大変なこととは?
外資系の繁忙期では2つの大変なことがあります。それが
ポイント
- 仕事量によってシフト制を組まれる
- Code Freezeがある
仕事量によってシフト制を組まれる
繁忙期の忙しい時期だと、どうしても夜間の対応などが必要になるときがあります。
そういうときには強制的にシフトで対応させられることがあります。
土日出勤も含めて通常勤務だとありえない勤務体制があります。
Code Freezeがある
Code Freezeとは日本語で、コードフリーズとよみます。
簡単に言うと、繁忙期にシステムの変更などシステム関連をいじることを禁止することです。
なぜかというと、忙しい時期にまずエンジニアを常においておくことが難しい。
そして忙しい時にシステムの変更などをすると余計混乱したりするので、繁忙期は今のままのシステムをつかって混乱を避けます。
このコードフリーズですが、外資だけではなく日系企業でも繁忙期にはシステム部門でよくやられるやり方でもあるようです。
外資系の場合は毎年同じ時期によくやることです。
ではコードフリーズの時期に本当に何もできないのか?と思われると思いますが、実は絶対に何もできないわけではありません。
ただし、通常では絶対に必要のないような承認プロセスが必要になることが多いです。
上司の承認などではなくもっと上の、取締役、ディレクターレベルの承認が必要などそれぞれ企業によってプロセスは変わります。
ただし往々にしてコードフリーズ期間は静かにしているように指示されることが多いです。
繁忙期に対しての備え方
繁忙期の備えとして外資の人は
ポイント
- 繁忙期に入ることの通知を徹底する
- 事前に長期休暇を取るようにする
- 年内でできることと、できないことを切り分ける
繁忙期に入ることの通知を徹底する
外部の人間や社内で関わる人間幅広く、繁忙期に入ることを通知する。
繁忙期だからこそ、通常できていることに対していつも以上に時間がかかったりすることを事前に理解してもらうようにする目的があります。
事前に長期休暇を取るようにする
外資の人は夏休みなどの長期を夏の時期になることが少ないです。
これは10月近くにやって来る繁忙期に対応するために、その前にゆっくり休んで英気を養うという意味合いもあるようです。
繁忙期に休みを取るのが難しいのは周知の事実なため事前に休暇を取ります。
年内でできることと、できないことを切り分ける
外資の場合コードフリーズ直前の時期が年内最後のシステム開発ができるタイミングになっていることが多いです。
そのため年内でどうしても行わないといけないシステムのことはこのタイミングまでに完了しておく必要があります。繁忙期前までに行っておく必要があります。
繁忙期には緊急対応以外は何もできなくなるので事前の切り分けが大切です。
最後に
日系企業も、外資系企業も年末にかけて繁忙期になることが多いと思います。
外資は外資ならではのユニークな事情があったりします。
それがコードフリーズの時期だったりします。多くの人がなぜ10月、と思われるかもしれませんがそれは1月が外資の年度初めになるからです。
日系企業は4月ということが多いと思います。
このあたりはまた別の機会に解説していきたいと思います。
就職・転職で外資系企業を狙っている方にはぜひこれらの事情を事前に知っていてほしいと思います。そうすることによってより良いスタートを切れることは間違いありません。
本日はここまでになります。
ありがとうございました。