これを書いている筆者は
1.カリフォルニアではじめ就職
2.日本に帰国してベンチャーで3年
3.外資系人材企業に転職。1年半
4.外資系IT企業に転職。現在
本記事の内容は
- そもそもあるの?外資系でのリストラ、クビ?!
- 外資ならではかもしれない、リストラのやり方
- 絶対知っててほしい、リストラ防衛策
ポイント
コロナ禍で一気に労働時間が減ったり、最悪の場合リストラや倒産なども聞きます。正直外資も安泰ではないですし、日本企業よりリストラや人為整理を積極的にやる可能性もあります。
そこで外資のリストラの傾向や、予兆。それらを事前に回避する方法を筆者なりに経験してきたことや、実際にリストラにあった同僚などの話をもとに解説していきます。
少しでも、これを読んで多くの人が事前の防衛策や最悪のパターンにならないための助けになればと思います。
そもそもあるの?外資系でのリストラ、クビ?!
はい、外資系でもクビはあります。
日系企業のように大規模リストラというのは正直あまり聞きません。
もしあるとしても、それは日本からの撤退の場合です。会社がなくなるので解雇ってことは聞いたことはあります。
では次にどのようなリストラ方法なのか解説していきます。
外資ならではかもしれない、リストラのやり方
まずは2人のリストラにあってしまった同僚の例を紹介します。
一人目:
アメリカの本社勤めで、勤続すでに2年ほどの20代中盤の同僚。
本社にいる点から日本でわからないことを聞いたり、本社でやっているやり方等を聞くなど仕事に関してはしっかりとできている印象を日本にいる人間は全員持っていました。
しかしある日突然会社をやめますというメールが本人から届きました。その際にリストラだったとは書いていませんし、知らされていませんでした。
後日、本人と話した時に実はリストラだった。本人も突然のリストラでどうにもできずに会社を去ったということでした。
この時の同僚の状況でわかっているのか:
メモ
- プロベーションの状態になっていた
- プロベーションの状態になることは上司から聞いていなかった
- いきなりプロベーションの結果だけを聞かされた
これらの状況だったそうです。
二人目:
日本法人で働く元同僚で勤続歴だと非常に長く、7から8年でした。
勤続歴が長いことから、周りからも信頼が厚く、社内の知り合いも非常に多かったです。
しかしある日突然、本人から退職することになりました、と言われました。
当初は実家に戻るということだったので家族の事情があったのかと思っていましたが、退職後久々にあったところで真実を知りました。
実はリストラのようなもので、退職せざるを得ない状態だったということでした。
この時の同僚の状況でわかってたのが:
メモ
- プロベーションの状態になっていた
- プロベーションの状態になっていることは本人も把握していた
- プロベーションの結果を総合判断にして、本人も退職を選んだ
この2つの例から、まず共通している点として「プロベーション」です。
プロベーションとは?
一言で言うと、なにかをやるための猶予期間のようなものです。
その猶予期間で目的のことやチャンスを活かせれば猶予期間は終わると行った形です。
外資系ではこのプロベーションというものが非常に頻繁に、とてもよく使われます。それらが
- 入社して数ヶ月の試用期間はプロベーション
- 結果やパフォーマンスが良くない社員はプロベーションに入れる
このようになにかあるとまずはプロベーションに入れてそこから上司たちが頻繁に結果を見ていきます。
ではなぜ、これほどまでにプロベーションを頻繁に使用するのかというと、実力主義だからです。
仕事の具合を見て、パフォーマンスが思ったほど出ていないとなれば平気でプロベーションに社員を入れます。
そこからのパフォーマンスを見てリストラ対象になるのかを判断していきます。
通常プロベーションに入ることは、本人に通知されます。ただし、まれに言われないことがあります。そして後出しジャンケンのように出てくることもあります。(厳密には法律違反な気はしますが)
では、このプロベーションを回避する方法はあるのかについて次に解説していきます。
絶対知っててほしい、リストラ回避策
リストラを回避、防衛する方法はどんな会社でも(日系、外資問わず)とにかく仕事をしっかり行って結果を残していることだと思います。
ただし、外資特有のプロベーションはそれだけではなく、事前の防衛策として有効なものがあると考えています。
それが:
ポイント
1on1
1on1とは、外資では頻繁に行われている部下と上司の1対1の話し合いの場のことです。
仕事のことから、何か悩みがあれば相談する人もいます。
これをうまく使用することでプロベーションについて事前に防衛できると考えています。(実際に筆者は実践してきており、未だにプロベーションに入ったことはありません。入社の時意外は)
コツ
1on1をうまく使いこなすには:
- 定期的に設定しておく → 週1ぐらいのペース
- プライベートな話や休みの時の話等から会話をスタート。その後仕事の話に切り替える
- 互いに信頼、胸の内を少しずつ明かしておけるようにしておく
これらを意識して1on1を実施しておくことで、もしパフォーマンスが下がってもまずは1on1で話ができます。
話が出た時点でしっかりと改善策や、もしパフォーマンスのレベルが下がっている理由があれば事前に共有することで評価に影響が及ぶのを回避できます。
外資も、関係性を作っておくことは大切!
日系でも、外資でも相手は人なので事前にしっかりとした関係性を作っておくことがとても重要になります。
そしてそれらが、リストラなどの心配事を事前に排除してくれることが多いです。
いかがだったでしょうか?
外資は冷徹で完全実力主義と言いつつも、話せばわかりあえる人がいるということが理解いただけたのではないでしょうか。
まずはどんな仕事も結果を残していかないといけないのは本当です。ただし時として思っていたとおりに行かないことも多いです。理由によっては別の機会をしっかり与えてくれます。
事前に共有しているからこそできることなのでまずは関係性を気づくことから始めてみてください。
今悩んでいる人や、今後転職・就職する人が少しでも悩むのを減らすことができれば幸いです。
本日はここまでになります。
ありがとうございました。