外資系企業にはパワハラや、セクハラ、いじめなどはないのでしょうか?実際に社内の事情を知りたい。社内で発生した際の対策や社員のその後など具体的に知りたい。
このような疑問に答えていきたいと思います。
これを書いている筆者は
- 高校卒業後、アメリカに単身渡米
- 語学学校の一番下のクラスからはじめて英語を習得。大学進学
- 無事卒業後、シリコンバレーで就職
- 日本に帰国して、外資系企業などで複数転職
本記事の内容は
- 外資系の実情。セクハラ、パワハラがあるの?
- 外資系企業の対応策
- 自分自身の対応策と、その後
パワハラやセクハラ、〇〇ハラとつくものがあり、日系企業では職場内でこれらが起こっていることがたまに報道されています。
しかしこういったことは日系企業だけではありません。
実際に外資系企業にもあります。
外資系の場合の特有な処理方法や対応策などがありますがそのあたりを含めて、実際に経験した人から聞いた話などを折り込みながら解説していきたいと思います。
組織にはかならず〇〇ハラというものが少なからずあります。それらの処理方法の一つの参考になればと思います。
そして今後外資系企業への就職・転職を考えている人にはぜひ良いスタートを切ってもらいたいのでこんな事がある、というアイデアだけでも頭の隅においてもらいたいと思います。
外資系の実情。セクハラ、パワハラがあるの?
すでに上で記載したように、あります。
聞いたことがあるものとして:
- パワハラ
- セクハラ
- メンハラ
どれもあまり表立って表面化せずに、社内にいる人間は知っている程度です。
なぜ表に出ないのかなどは、諸々理由がありますがそれは後で解説してきます。
外資系企業の対応策
外資の社内で問題事や、〇〇ハラに対する対応策は基本的に HRBP という人たちが対応します。
日系企業で言う「人事」ですが、外資では人事の中でも社内向けの人事を担当する人がいて、各チームや部署を担当している人がいます。
その担当者が問題のある人やチームなどと話をして対応策をねっていきます。
HRBPが行う対応策は、
① 当事者の話を聞く
② 上司の話を聞く
③ 雑談などをしながらチーム内の状況を聞くようにする
大きく分けてこの3つになります。
基本的にはこれらの策を講じつつ、考え方の違いやお互いに勘違いしているところなどを埋めながら仕事をスムーズにできるように調整をします。
実はこれ以外に例外の策があるときもあります。
それが本社から極秘で上司が訪問するということです。
外資で稀に行われることですが、これが実施されるときというのは状況としてかなり深刻な問題になっている証拠です。
本社からくるということは、日本にいるマネージャークラスの誰よりも偉い人がくるので最終決断をすぐさまできる権限の人達です。
事態によってはチームや部署の解散などの選択肢を考えながら、状況を見極めにきます。
今まで外資系企業でこのような状況になったチームの人を数名見たことがありました。
その時は
注意
・〇〇ハラをしていたマネージャーは解雇
・チームの再編成という名でポジションを異動させられた人
このような強い対応が行われていました。
自分自身の対応策と、その後
外資系勤務の人の対応策は大きく2つあります。
- 退職して、転職する
- 社内異動で他のチーム、部署にいく
まずはごくごく一般的に行われる、転職です。
会社での〇〇ハラなどがあった場合は多くの人は次を考えると思いますが、外資系も一緒です。
実際に、ここ3年で同僚だった3人全員が転職という形で他社に移りました。
ただし、外資系の場合はそれだけではありません。
外部に転職するのではなく、社内の他の部署に、チームに異動する人が多いです。
過去3年で3人以上が他部署やチームに異動をしています。
全員が全員〇〇ハラなどの影響を受けたわけではありませんが、元のチームで合わずに異動したというところはあります。
外資系企業の対応策は、社内異動が比較的簡単にできる点です。自分でなにか危機感を感じたりしたら自分で積極的に異動してしまう事が多い。
また外資勤務の経験を得ることで、次への転職が有利に働くことがあります。
これらの点から、実際に〇〇ハラが横行していてもあまり問題にならず、表にならずにいつの間にか問題が解決せずに流れていきます。
最後に
外資系だから、「ドロドロの人間関係」や「上下関係がなく人間関係で悩まない」なんてことは、残念ながらありません。
会社が外資なだけであって、働いている人は日本人が多いです。
かと言って、外資系企業に行かないという選択肢を持ってもらいたくはありません。
なぜなら外資系企業ならではの社内異動など自分から動くことでうまく回避して行くこともできるからです。
この点などは日系企業などと比べてかなり利点だと思います。
組織である以上はすべてが完璧なことはありません。その中でいかにうまく自分が生きていくかが大切です。
外資は自分で行動することで自分を救う手段が多いのは事実です。
これらの事例を事前に知っていてもらい、常にちょっとした緊張感と危機意識を持って仕事で結果を出していってもらいたいと思います。
本日はここまでになります。
ありがとうございました。